湖東三山(ことうさんざん)は、西明寺、金剛輪寺、百済寺の三つの天台宗寺院の総称。琵琶湖の東、鈴鹿山脈の西山腹に位置し、永源寺と共に紅葉の名所として知られている。今まで何回となくお参りしているが、体力作りも兼ねて、また訪ねてみた。
相変わらず紅葉の季節だけは各地から何十台となく観光バスが押し寄せる。たくさんの人垣の中を「すみません、すみません」と駆け抜けて行く若い女性がいる。良く見るとバスガイドだ。小脇にたくさんの帳面などをを抱えている。乗客から預かった納経帳や掛け軸である。みんながお参りをしている間に少しでも早くお寺のサインを貰おうと受付に走りぬけるのである。なんでも仕事となれば大変だなあ、と思いやる。
おやじはこのような御朱印帳にはまったく関心はない。よく同級生などから、西国参りはしたか?と聞かれる。「掛け軸が出来たよ」とかあと何番と何番だけはまだだとか話されるが、興味はない。ただ家人の運転手で何年もかけて立ち寄って全部お参りはしたそうだから行ったのだろう。そんなことはどうでも良い。苦しいときの神や仏頼みは一切したくない。
金剛輪寺での僧の説明、「沢山の仏さんを安置させてもらってますがその中に七福神のひとつ「大黒天」がおまつりしてありますが、この神さんは七福神のひとつ、お金に恵まれる神様で小さなお守りをお求めになって、いついも財布に入れておかれると生涯お金に苦労されることはありません」とのこと。
説明が終わり、人の最後から各仏像を丁寧に拝観して裏に回るとたくさんの人が列をなしている。何事かとよく見るとその「お守り」を購入するのに懸命だ。 おやじ醒めた目で一瞬滑稽になった。「なんとみんな真面目な人やなあ」そんなことで金が貯まるくらいなら苦労はないわ。おやじなら「お守りをいつも肌から離さないとおかねが増えて苦労しまっせ」と言いたい。この行列をカメラにおさめて「善男善女」または「欲の行列」と題してブログに掲載しようかなと考えたが写真撮影禁止と書いてある。
ひとりでこんなことを考えながら「クスクス」と笑いが起きてきたひとときであった。
こんなおやじは死んでもええとこへはいけまへんな! ウフフ・・・・・。閻魔さんが待ってはるかもねえ。